明日、何を作ろう

著者は「暮らしの手帳」の編集長を9年間務めた松浦弥太郎さんです。

料理本とエッセイを組み合わせたような構成になっていますが、料理は馴染みのあるものばかりで、作り方もシンプルで簡単だし、エッセイは松浦さんの世界観に溢れていて、読んでいると心が落ち着き、また何だかノスタルジックな気分になってきて、お母さんの作ってくれた料理が無性に食べたくなります。

それもそのはず・・・掲載している料理メニューは、「おむすび」「ウインナーのケチャップ炒め」「ポテトサラダ」「豚の生姜焼き」「スクランブルエッグ」などの家庭の味、それに憧れの外食メニューだった「スパゲティーナポリタン」「グラタン」「ハムトースト」などです。

写真もすごく美味しそうできれいで、見ているだけでお腹が空いてきて、すぐにでも台所に立って料理をしたくなります。

実際にレシピ通りに丁寧に調理していくと、心がシンと静かになって、何だか修行僧にでもなったような気がしてきます。

この本のレシピを見ながら料理をする時には、音楽をかけたりおしゃべりをしながらではなく、優しい気持ちで自分と食材に向き合うのがふさわしいと思います。

私はすでにいくつかの料理を作ってみましたが、その中で一番感激したのは「カレーライス」でした。

こちらは小麦粉とカレー粉というシンプルな素材でルーを作るのですが、出来上がったのは、昔お母さんが作ってくれた懐かしくて優しい味のカレーでした。家族にも食べてもらいましたが、市販のカレールーの味しか知らない家族でも、「何これ!ウマっ!!」と感激していました。私が優しい気持ちで作ったから美味しくできたのかな?とも思います。実際に料理はしなくても写真を見ているだけでも癒されるので、他の方にもお勧めしたい本です。